街中でよく見かける「黄色ナンバー」の軽自動車。
一方で、同じサイズの車なのに“白いナンバー”を
付けている軽自動車も見かけることはありませんか?
「なぜ、軽自動車のナンバーは黄色なの?」
「白ナンバーの軽もあるって本当?」
この記事では、そんな素朴な疑問にお答えしながら、
ナンバープレートの色の違いに隠された
“制度の背景”や“裏トリビア”まで詳しく解説します。
なぜ軽自動車のナンバーは黄色なのか?

色で区別する理由は「視認性」と「分類」!
軽自動車のナンバーが黄色である理由の一つは、
“ひと目で普通車と見分けられるようにするため”です。
道路交通法や税制度の違いから、軽自動車は
普通車と区別される必要があります。
そのため、ナンバープレートの色を変えることで
「この車は、軽だ!」
と、分かりやすくしているのです。
軽自動車の定義と登録制度の違い。
軽自動車は・・・
エンジンの排気量が660cc以下で、
車体サイズも一定基準(長さ3.4m以下、幅1.48m以下など)
を満たす車のことを指します。
普通車とは異なり、「届出制度」で管理されているのが特徴で、
この制度の違いが、ナンバー色の差にも反映されています。
いつから黄色ナンバーになったのか?(制度の歴史)
軽自動車に黄色ナンバーが導入されたのは・・・
1975年(昭和50年)からです。
それまでは白地のナンバープレートでしたが、
視認性や制度上の混乱を避けるために、
現在の「黄色地に黒文字」のデザインが採用されました。
なぜ白ナンバーの軽自動車も存在するのか?

期間限定の「図柄入りナンバー制度」とは?
2017年から導入された・・・
「図柄入りナンバープレート制度」により、
軽自動車でも白ベースのナンバープレートが
選べるようになりました。
カラーデザインが含まれる場合は、黄色ではなく
白になるため、パッと見は普通車と
見分けがつかなくなります。
2020年以降のラグビー・オリンピック特例!
ラグビーワールドカップ2019、
東京オリンピック・パラリンピック2020に関連する
記念ナンバーが発行され、寄付金の有無に応じて
図柄入りまたは無地の白ナンバーを軽自動車に
付けることができました。
この影響で、白ナンバー軽自動車が
街に増えることとなりました。
現在は白ナンバーにできる?(申込条件・終了時期)
2021年9月30日をもって、
東京五輪記念ナンバーの交付は終了しましたが、
現在も地方版図柄入りナンバーなど、
白ベースの軽自動車ナンバーは、
一部申込可能です。ただし・・・
新車購入時や番号変更のタイミングが必要となり、
条件付きでの取得になります。
普通車の白ナンバーとの違いはどこ?

税金や車検はまったく異なる!
白ナンバーを付けた軽自動車であっても、
車両区分はあくまで「軽自動車」
そのため、税金・保険・車検制度などは、
普通車とは異なり、軽自動車としての扱いが
維持されます。
つまり、見た目だけ普通車に近づいたということです。
外見での誤認によるトラブルも?
軽なのに白ナンバーという
外見だけで判断されることで、
ETC料金の誤認や駐車場での誤解、
周囲からの印象のズレといった
トラブルにつながるケースもあります。
見た目を変える以上、制度や誤解についても
理解しておくことが大切です。
実は深い!ナンバープレートの「色」の雑学

緑ナンバー、黒ナンバー、青ナンバーの意味
ナンバープレートの色には用途ごとの意味があり、
例えば・・・
緑ナンバーは営業用普通車(バス・タクシー)、
黒ナンバーは営業用軽貨物車(配送車)、
青ナンバーは外交官車両を表します。
色は“車の役割”を一目で示すインフォメーションなのです。
色の違いで用途が見える!
ナンバーの色が異なるだけで、
交通関係者は車の用途や区分をすぐに判断できます。
制度的には意味があって色分けされており、
たとえ、白ナンバーの軽自動車でも、
中身はあくまで軽自動車であることに変わりはありません。
まとめ|黄色ナンバーの理由を知れば、クルマの“制度”が見えてくる

見た目の色に隠れた法律と分類の仕組み!
軽自動車のナンバーが黄色なのは、
制度や税制上の区分を明確にするための
合理的な仕組みです。
視認性や管理効率を考慮し、白ナンバーとは、
明確に差別化されています。
雑学として知っておくと役立つ
ナンバープレートの色の違いや
制度の裏側を知っておくと、車選びや
運転時の理解が深まるだけでなく、
ちょっとしたトリビアとしても
話のネタになります。
今後も・・・
当ブログの「クルマの裏トビラ」で他の記事も、
気になる内容のものがあったならば、
ぜひ、チェックしてみてください。
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